叱ってくれる人がいる、という幸せ。~タイミングと方法も踏まえ~
しもね、です。
久しぶりの更新となります。
継続ってムズい。
さて、唐突ではございますが、
私はインターネットの求人広告を販売する代理店に勤めています。
元々は直接お客様に販売する営業をしていたのですが、全然売れず、、
今はジョブチェンジを経て、ネット媒体を売るパートナー代理店様の
販売支援をしております。
いわゆる、「代理店営業、渉外」という職種になろうかと思います。
一般的な営業が直接クライアントに販売するのに対し、
渉外はパートナー企業様に販売してもらうことが実績となります。
我が社としては、昨年の4月に立ち上がった事業で、
私が着任したのが7月、まだまだ未発達で整備がされていない状況でした。
立ち上げを行っていた上司とサポートしてくれる女性社員とともに、
悪戦苦闘&試行錯誤しながらも「より良いサービス」をと仕組みの整備を進め、
今では着任当初より3倍近い実績をコンスタントに残せるようになってきました。
ただ、その功績はあくまでも私ではなく、上司に拠る所が大きいものです。
以前に一部上場企業で同様の事業責任者として立ち上げの経験がある上司からすれば、
「当然の事をしたまで」といったところでしょう。
現在では多くの実務部分は私とサポートの女性が担い、
上司は見守り&コンサル的な立場の監督役となってきております。
これは上司が意識的に私の自主性を重んじ、
仕事を任せてきてくれたおかげです。
「自分で壁にぶつかって覚えなければ血肉とならない!!」
との考えからです。
とはいえ、元々の実績が小さかったので、
ある程度まで伸びるのは当たり前のこと。
ある程度安定してきたここからもう一つ山を越えられるかどうかが、
一つの事業として持続的に発展していけるかの分かれ目になります。
そんなときに、最近
あるパートナー代理店様にお叱りを受けるという事がありました。
私は定期的にパートナー様の事務所に訪問し、
最新の商材情報の提供や顧客のヒアリングを行うのですが、
そんなタイミングでのことでした。
「S(しもねの名字)君、率直に言って勉強が足りないよ。
我々代理店に本当に売ってもらいたいのであれば、
売ってくれている代理店の主な商材が何でその競合がどんなもので
顧客がどんな会社なのかをもっと知る必要がある。
自分が売っている、売ってもらいたいものについては
多少知っているのかもしれないけど、それだけじゃ俺らは売れないんだよ。
効果の出ているクライアントもあって
こまめに連絡をくれているのはありがたいけど、
これまでの君の動きを俺が見ている限りでは、
不器用だと思うし、まだまだ下手くそ。
僕ら売る人間からすれば良い商材かどうかということもあるけど、
『こいつのために売ってあげたいな~』と思ってもらえるかも同じくらい大事。
残念ながら、まだ君は俺の中のそのリストに入れていないぞ。
たまたま当てはまった顧客がヒットしたに過ぎない。
売る人にとって本当に重要な情報をくれ。
そうすればSって奴に連絡すれば、
なんか色々知ってて、売れるなっていう風に
思ってもらえる。
代理店営業(渉外)として、やり方次第では
もっと伸ばしていけると思うよ。
君にとっては今が大きく成長出来るか、
このままで終わっちゃうのかの大きな分かれ目だと思う。
一皮むけなきゃね。」
かなり図星で中々ショックも大きかったですが(笑)、
大変貴重なお言葉をいただけたと思います。
パートナー様とはいえ、他社の代表の方に
私のために時間を割いて叱っていただけるということは
非常に幸せなことだと感じました。
もちろん、メーカーとの仲立ちをする私にしっかりしてもらわなければ困る、
という意図もあったとは思いますが、この方は私の仕事ぶりを踏まえて
私のキャリアにも言及し、アドバイスをくれました。
自社の人間ですら普通はこういったことは面倒なので、
避けることが多い、にもかかわらずです。
また、この詰められているときに
一つ気付いたことがありました。
それはなぜだか発せられる言葉が異常に
心に響き渡っていったということです。
なぜでしょう。
それは言って頂いたタイミングと場所が
叱っていただくのに、抜群の環境だったからだと思いました。
この叱っていただいたときは以下のような環境でした。
時期:GWの間の営業日でちょうど時間に余裕のあるタイミング
場所:訪問先の事務所の会議室で完全に一対一のスペース
相手:しもねにとって尊敬出来るトップセールスのやり手経営者
同様の内容は上司や自社内でも言っていただいたことがありました。
外部の人だから響いたということもあるのですが、
それ以上に何かを人に伝えるときにタイミングと場所(伝える方法)
がいかに重要かを実感した出来事でした。
同時に、外部の人にも言われることで今まで指摘していただいたことが
その通りであったことが確認出来、これまで叱っていただいたことにも
本当に感謝しなければならないことも強く思いました。
言葉を伝えるときのタイミングは最近自社内の女性に
おすすめされた書籍でも書かれていました。
p4.l7~
時と場合と相手に応じて、的確な言葉を選べなければ、
「出来る大人」にはなれない。
まとめていうと、私たちは、大人にとっての「日本語力」とは、
次の二つの力を兼ね備えていることだと考えている。
1.「タイミングと状況」に応じて、的確な言葉を選べる力
2.会話の「相手」に応じて、的確な言葉を選べる力
私が叱っていただいたように理想的なタイミングというのは、
ビジネスシーンやプライベートにおいて中々難しいものですが、
人に何かを伝えるときに相手がどう思うか、周りはどういう状況か、
見渡しながら出来ると「出来る大人」になっていけるのだと
思いました。
すごく難しいことなんですけどね。
意識はしていきたいと思います。
今日はこの辺で。
しもね